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若年性関節リウマチ(JRA)

関節リウマチの中には、16歳以下に発症する原因不明のリウマチもあります。それを若年性関節リウマチ(若年性特発性関節炎)と呼びます。
日本全国で推定5.000人いると思われる若年性関節リウマチは、3つのタイプに分類することができます。

○全身発症型(=急性発症型・スチル病)…
10歳以下の子どもたちに発症しやすく、発病に男女差はありません。

○多関節型(成人型)…
多関節型の平均発症年齢は4歳と3ヵ月で、女児に多く発症します(男:女=1:3)。

○小関節型…
目に重い炎症を起こす可能性があります。また、1~5歳の幼少期に発症し、圧倒的な割合で女児に発症します(男:女=1:5)。

若年性関節リウマチと慢性関節リウマチの共通点として、最終的には(=末期症状)関節が破壊され、拘縮(こうしゅく)が発症する可能性があることです。
(拘縮=関節を動かさないことによって、関節の動く範囲が狭まる状態。)
そして、もう1つの共通点として、関節の痛み・腫れ・発熱、そして「こわばり」があることです。
特に全身発症型では、1日の中で激しく熱の上げ下げがあるのが特徴でもあります(36度~39度)。ただし多関節型・小関節型に関しては、発熱はあっても高熱でうなされるようなことはありません。
また全身発症型の場合、鮮やかなピンク色の発疹症状を見ることができます(多関節型・小関節型では、症状に表れません)。
「こわばり」…長時間、関節を動かさないことによる関節運動の弊害…子どもたちの場合、「こわばり」が著しく出る傾向にあります。
しかし幼少ということもあり「こわばり」に対して、言葉で表すことが難しい状況にあります。そのため子どもたちに対する、ご両親の日常観察が非常に重要になってきます。
例えば顎関節に「こわばり」が発症した場合(気付かない状態が続けば)、口を開くことが難しくなります。つまり「こわばり」によって口を動かさない→下顎の成長が遅れる→小顎症を発症する危険性もあります。
幼少のため気付くことが遅れ、身体的障害を発症する危険性もある若年性関節リウマチ…一体、どのような治療法が行われているのでしょうか。
幼少であるが故、治療法にも様々困難を生じます。
例えば、薬物療法では大人と同じように非ステロイド性抗炎症薬・抗リウマチ薬を処方しますが、微量のため症状を抑制することが難しいとされています。
また遊び道具に工夫を凝らすことで、運動療法を行おうとしますが…子どもたちは、非常に痛みを嫌がります。
子どもたちの若年性関節リウマチの程度にもよりますが、日常生活の工夫を含め、治療法に対して医師としっかり相談する必要があります。
未来ある子どもたちのために…