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関節リウマチと膠原病

膠原病(こうげんびょう)という病名こそ聞いたことがあっても、その病気がどんな症状を発症するのか、知らない人が大半ではないかと思います。
(膠原病は1942年、クレンペラーという学者が定義したものです。)

○膠原病=一昔前までは、不治の病・難病とも言われていました。その症状も複雑多岐にわたっています。あえて言うならば「身体の血管と結合組織に炎症が起こる」症状です。もちろん、血管と結合組織は身体の至る所にあります。つまり…身体の至る部分で、様々な疾病を発症するのが膠原病なのです。
そして膠原病には、3つの顔が潜んでいます…結合組織病と自己免疫疾患、そして「リウマチ性疾患」です。

・リウマチ性疾患=関節や骨に痛みや変形をもたらす疾病
・結合組織病=結合組織に障害を発症する疾病
・自己免疫疾患=免疫システムに障害を発症する疾病

つまり関節リウマチはリウマチ性疾患の1つであり、膠原病の種類でもあるのです。
しかし関節リウマチによる関節炎とその他の膠原病の関節炎では、いくつかの違いがあります。
関節リウマチは炎症によって、骨や軟骨が破壊(=変形)される場合もありますが(=末期症状)、膠原病の場合、痛みを発症しても骨を破壊することはありません。
また、臓器障害の発症の仕方にも違いがあります。確かに、関節リウマチも内臓疾患を発症する可能性も含んでいます。しかし、その原因は関節リウマチから発症したものでなく、薬の副作用・他の疾病の合併症によって発症します。その他の膠原病の場合、膠原病として内蔵障害を発症するのです。
ちなみに関節リウマチの合併症として内蔵疾患を発症した場合、悪性関節リウマチという別疾病として扱われます(=15項「悪性関節リウマチ」で触れています)。
では関節リウマチ以外で膠原病に含まれる疾病には、どのようなものがあるのでしょうか。

・全身性エリテマトーデス=若い女性に多く発症する慢性炎症疾患です。身体中、様々な組織に症状が発症します。
・強皮症(きょうひしょう)=手指~腕・顔に至るまで皮膚の硬化を発症する症状です。
・多発性筋炎/皮膚筋炎=皮膚や全身の横紋筋に炎症が発症する症状です。
・結節性多発動脈炎=身体中の血管が炎症を起こすことで、血行障害/末梢神経炎を発症する症状です。
・リウマチ熱=溶連菌感染による疾病です。子どもたちに多く発症し、症状として発熱・関節炎等々があります。(溶連菌感染(ようれんきんかんせん)…喉に炎症を発症する、最もありふれた細菌です。)

上記の疾病に+リウマチ性疾患を加えたものを、膠原病の基本的6疾患と呼びます。