TOP > 関節リウマチについて > 悪性関節リウマチ(MRA)

悪性関節リウマチ(MRA)

みなさんは関節リウマチにも、種類があることをご存知でしたでしょうか。
関節リウマチは、長い年月を掛けゆっくり進行します。そして、節々の関節の痛み・腫れ・熱感を発症するだけでなく、身体の様々な場所に疾病を引き起こします。
ここまでの症状であれば、普通の関節リウマチです。
しかし関節リウマチの中でも、厚生労働省特定疾患(難病)に認定されているリウマチがあります。それを悪性関節リウマチと呼びます。
悪性関節リウマチは、関節炎症→全身の血管に炎症が転移した症状です(=血管炎)。
そして、全身に様々な病状が発症することになります…
手足の痺れや麻痺・皮膚血管の梗塞(こうそく)・皮膚の潰瘍(かいよう)・手足の壊疽(=えそ・組織の一部が死んでしまう症状→切断)・目の充血・心膜炎・心筋梗塞・肺炎・腎障害等々、様々な症状を発症し、場合によっては生命を落とす危険性もあります。
(死亡の原因=疾病による呼吸不全・感染症の合併・心不全や腎不全)
悪性関節リウマチの発症率は、関節リウマチの1%以下と言われています(圧倒的に男性患者の発症が多く、年齢は60歳代がピーク)。
そうした悪性関節リウマチが、何故発症してしまうのでしょうか。
実は未だに、はっきりした原因はつかめていません。しかし、1つの症状が考えられています。

○関節リウマチが進行し身体障害を併発→内蔵障害も併発→悪性関節リウマチを発症(内蔵に問題がなければ大丈夫)。
つまり、関節リウマチが進行する・関節リウマチの治療が不十分ということによって、悪性関節リウマチが発症するわけではないのです。
また悪性関節リウマチは、2つの血管炎の症状に分類することができます(上記で一部触れてます)。

○全身血管炎型=関節リウマチのよる多発性関節痛に加えて、38度以上の高熱が続きます。さらに次の症状が、急速に広がります…体重減少・皮下結節・紫斑・ 筋痛・筋力低下・強膜炎・多発性神経炎・胸膜炎等々…

○末梢型動脈炎型=皮膚疾患等々が広がっていきます…皮膚の潰瘍・皮膚や臓器の梗塞・手足先端の壊死や壊疽等々…
こうした重篤な症状を引き起こす悪性関節リウマチの治療法として、薬物療法・理学療法・外科的療法と様々な治療が行われています。
また最新治療として、血漿交換療法によって血漿中のリウマチ因子、及びその反応物(免疫複合体)を除去して症状を改善する治療も行われています。
(血漿交換療法=遠心分離機などで血液から血漿を分離し、血漿中の有害物質を取り除いてから体内に戻す治療法)