妊娠している関節リウマチ患者が使用できる薬
「関節リウマチになってしまったけれど、妊娠をしている。」…
こうした妊婦さんの関節リウマチに対して、どのような治療薬が使われているのでしょうか。
○プレドニゾロン…
関節リウマチを発症している妊婦さんで、影響が最も少ないと思われる治療薬としてプレドニゾロンが挙げられます。
何故、プレドニゾロンは安心して治療薬として使うことができるのでしょうか。
プレドニゾロンはステロイド薬の一種ですが、もともと私たちの身体にある副腎皮質ホルモンを合成している治療薬だからです。
そしてプレドニゾロンは各関節の痛みも緩和しますが、赤ちゃんに対しての影響も少ないといわれています。
ちなみに妊娠15週までステロイド薬を処方すると、生まれてくる赤ちゃんが「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」になる危険性があるともいわれています。
(しかし形成外科の目覚ましい進歩によって、口唇口蓋裂になったとしてもすぐに治療すれば問題ないといわれています。)
○アザルフィジンとリマチル…
アザルフィジンとリマチルも、関節リウマチを発症している妊婦さんにとって危険性が少ないといわれる治療薬です。
しかしアザルフィジンとリマチルの場合、関節リウマチを抑制する作用が弱いため、この薬だけで治療をし続けるのは難しいといわれています。
このように関節リウマチを発症した妊婦さんでも、対応できる治療薬はあるのです(リスクの少ない)。
関節リウマチを発症したからといって、慌てふためく必要はありません。