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関節リウマチの治療法について~生活習慣編~

関節リウマチの痛みや腫れは、発症している関節部分を治療するだけは良くなりません。
関節リウマチによる身体全体の動き・各関節の痛み具合等々、生活習慣を交えた改善治療を行うことで、悪化を防ぐことができます。
では生活習慣を交えた関節リウマチは、具体的にどのような改善治療法なのでしょうか。

○的をえた運動療法…
関節リウマチの特徴の1つに、筋力の低下が挙げられます。筋委縮・関節の拘縮/変形を防ぐためにも、運動を欠かすことはできません。そして、関節リウマチに最も良いとされる運動…それは水中歩行です。水中では浮力の関係もあり、地上で股・膝・足関節にかかる負担よりも大きく軽減されます。各関節の痛みや腫れによって、動かしにくくなった筋肉を動かすということにおいて、格好の運動場所になります。ただし、発熱がある・運動のし過ぎなどは、関節炎症を悪化させるだけです。そういったことを踏まえて、適度な運動を心掛けてください(専門医と相談のうえ)。

○姿勢治療…
悪い姿勢は、絶えず筋肉・関節に緊張状態をもたらします。背筋をシッカリ伸ばし、首・肩の力を抜いてください。そうすることで、関節の痛みも徐々に和らぎます。

○安静治療…
睡眠をしっかりとるようにしてください。何故なら、睡眠こそが身体に元気と活力を与える源だからです。また昼寝ができないにしても、1時間程度、安静にするようにしてください。

○食事治療…
関節リウマチに肥満は大敵です。何故なら、下半身の負担になるからです。タンパク質・カルシウム・ビタミン・鉄分を多く含む食品を摂取…消化が良く、バランスと取れた食事を心掛けてください。そして定期的に体重をチェック…体重維持を保つことが、改善治療に繋がります。

○保温治療…
関節リウマチにとって、温度や湿度対策は欠かすことができないものの1つです。特に夏場になると、冷たい空気が身体全体に直接当たる傾向にあります。身体が冷え過ぎると、節々の関節が痛みと冷たさに相まって、余計に動かなくなります。身体を冷やしすぎない・湿度が高くならないように、工夫する必要があります。
関節リウマチは節々の関節の痛みが強いため、どうしても行動が制限されてしまいます。もちろん関節リウマチ患者にとって、想像を絶する辛さがあると思います。
しかし、絶対に気持ちで負けないでください。何故なら気持ちの持ちようで、疾病は良くもなり悪くもなるからです。
「とことん関節リウマチに付き合っていこう!」という気構えで、生活習慣における改善治療も行ってください。そうすることで、必ず関節リウマチは改善へ向かいます。