関節リウマチ~内視鏡下の切除術~
関節リウマチの治療法の1つに手術があります。
この項では、「内視鏡下の切除術」に触れてみます。
内視鏡下の切除術(=滑膜切除術)は、関節リウマチの初期段階(ステージ1~2)で行われる手術をいいます。
(※軟骨が無くなるといった重篤な症状であれば、内視鏡下の切除術をすることはできません。)
では内視鏡下の切除術とは、どのような手術なのでしょうか。
まず、皮膚に小さな孔(あな)を開けます。そして内視鏡を挿入し、関節内部をモニターで映し出しながら手術します。
内視鏡下の切除術のメリットとして、切開部分が小さいので患者の負担が少ない/回復期間が早い/炎症を起こしている滑膜を取り除くことによって、痛みや腫れを和らげる等々があります。
(※手術後、非ステロイド性抗炎症薬を服用することによって、副作用を抑制することもできます。)
しかしその反面、デメリットがあることも忘れてはいけません。
内視鏡下の切除術の場合、手術によって炎症を起こしている滑膜を取り除くわけですが…実は、切除した滑膜は再生し、再び炎症を引き起こす可能性があるのです。
(※手術後2~3年すると、再発するケースが…。)
どちらにしても、そうしたメリット/デメリットを理解したうえで、関節リウマチ患者は内視鏡下の切除術に取り組む必要があります。